スマホでXを開いて動画をタップする。画面いっぱいに広がる。周りに余計な枠もアドレスバーもサイドバーもない——あるのは動画と、次へ進むための親指のひと振りだけ。これは偶然じゃない。「何かを見る」から「次を見る」までの摩擦を限りなくゼロに近づけるために、何年もかけて調整されたインターフェースそのものだ。
同じサイトをデスクトップで開いて、同じような動画をクリックしてみる。出てくるのはインラインのプレイヤーで、それがフィードの中にあり、そのフィードはブラウザのタブの中にあり、さらにそのタブは縁の見えるウィンドウの中にある。次の動画に進むには、マウスを動かし、フィードの中から探し、もう一度クリックしなければならない。そのひとつひとつが、モバイルアプリにはない摩擦だ。
デスクトップブラウザが劣っていると言いたいわけじゃない。そもそも、まったく別の仕事のために作られている——文章を読む、いろいろなものの間をクリックして回る、複数のタブをまたいで作業する。動画フィードが求めているのはその逆だ。一つのものに、集中を全部注ぎ込み、投稿の間の操作は最小限に。誰もこの用途を想定してデスクトップのブラウジング体験を設計してこなかった。ショート動画が主流になるまでは、そもそも「その用途」自体が存在しなかったからだ。
デスクトップが全画面動画を扱えないことが問題なんじゃない。「投稿をクリックする」ことと「全画面で、スワイプでき、本物のフィードとつながったまま」という状態を結びつける仕組みが、ネイティブアプリのようには存在していない、それが問題なんだ。
「ウィンドウを大きくすればいい」が通用しない理由
一見わかりやすい解決策はこうだ。ブラウザのサイズを変える、ズームする、「リーダーモード」の拡張機能を使う。でもどれもスマホが与えてくれるものにはたどり着かない。問題は画面のスペースじゃなく、動画が今もフィードのレイアウトの中に住んでいることだからだ。一つの動画から次の動画にたどり着くまで、結局テキストやアイコン、リプライ数の横をスクロールし続けることになる。
もう一つのわかりやすい解決策——動画のURLをコピーして、大きなプレイヤーで開く——は、フィードをフィードたらしめている部分を壊してしまう。いいねボタンも、返信のスレッドも、アカウント名も、次の投稿にそのまま移動する機能もなくなる。ごちゃごちゃした状態と引き換えに、孤立を手に入れただけだ。
Doomlyが実際に変えていること
DoomlyはXのプレイヤーを作り直したり、動画をどこかにコピーしたりはしない——そのどちらも、少しでも標準から外れたもの(長い動画、ライブ配信、変わったアスペクト比)で崩れてしまうからだ。代わりに、投稿をクリックすると、すでにページ上にある本物のメディア要素をそのまま取り出して、全画面のステージに昇格させる。その裏では本物のフィードがスクロールを続けていて、Xはいつも通りの方法で新しい投稿を読み込み続ける。
結果として得られるのは、スマホがすでに得意としていることそのものだ。一度クリックすれば全画面になり、スクロールを続けられ、操作を失うこともない。新しい体験というわけじゃない——スマホがすでに与えてくれているのと同じ体験を、今あなたが向き合っている画面の上で再現しているだけだ。